企業買収のメリットやデメリットって??防衛策や株価への影響は!?


はじめに

ビル

昨今のグローバル化に伴う経営環境の激変などによって、企業買収は極めて頻繁に見られるようになっています。

企業なのですから、もちろん経営にプラスになると判断して企業買収を行なっているわけですが、そもそも企業買収のメリットとは何なのでしょうか。


企業買収って何かメリットあるの?デメリットも大きそうなんだけど・・・。

企業買収のメリットには、買収のシチュエーションによって、いくつかの種類があります。

最も分かりやすいのは、買収する側の企業が、その業界でさらに強力な存在となるために他社を買収する、というものです。

この際のメリットには、時間を節約できるということも含まれます。企業が規模を拡大しようとする場合に、全て自前で大きくしていこうとすると、ある程度の時間と手間が必要です。

しかし、企業買収によって同業他社を取り込むことができれば、時間をかけることなく規模を拡大することができます。

また、それに伴って、その同業他社の販売ルート等も利用できるようになりますから、事業を展開していく上でも、より有利になります。

以上は同業他社を企業買収するケースについてでしたが、企業買収には、それまでの本業とは違う分野の企業を買収するケースもあります。

こちらは自社の新たな展開を目指すなどの目的で、それまで自社では手がけてこなかった分野の事業に進出しようという場合によく行なわれます。

不慣れな分野で試行錯誤するよりは、既に出来上がっている企業を買収することで、手早く新たな分野に進出することができるというわけです。

一方、企業買収のデメリットとしては、社員の士気への影響やコストの増大といった点が挙げられます。

買収された側の企業の社員の士気が低下したり、自社への愛着を失った社員が流出するといった事態があるかも知れません。

また買収されることによって、買収された側の企業の環境が変化しますから、それに対応するための費用も必要になってきます。このことも、ある種のデメリットと言えるでしょう。


上がる?下がる??企業買収による株価への影響。

企業

次に、企業買収が株価に与える影響について見ていくことといたしましょう。

日本では企業買収に対してあまり肯定的なイメージは持たれていないように思います。「身売り」といったイメージが付きまとうのが原因でしょうか。

しかし、実際の投資の世界では、企業買収はプラスのイメージを持って受け取られることが多いです。そのため、企業買収が明らかになると株価は上昇する傾向にあります。

では、なぜ企業買収は株価の上昇につながりやすいのでしょうか。

たとえば、経営がうまく行かず、株価が低迷していた会社があったとします。その会社が、より規模の大きい、よりうまく行っている会社に買収されることになったとしましょう。

よりうまく行っているところに買収されるのですから、経営のやり方自体が改善されるなど、何らかのテコ入れが予想されます。そのことによって、買収される会社の業績の改善が期待されるのです。

「今より業績がよくなりそう」ということは「今のうちに株を持っておけば、将来、もっと値が上がるはず」ということになります。そのため、企業買収が明らかになると、株価が上がりやすくなっているのです。

なお、以上は企業買収後も買収された会社が存続する場合です。

その他のケースでは、株の扱い自体が変わってきますので、ご注意ください。(たとえば完全子会社化される場合には、いったん、TOB(株式公開買い付け)が行なわれるなどした後で、上場自体が廃止となります)。


我が社が買収されてしまう!!果たして防衛策はあるのか!?

今日、企業買収は頻繁に行なわれていますが、必ずしも全ての企業買収が友好的に行なわれているわけではありません。

買収される側の経営陣の意に沿わない敵対的買収というものもあり、そのような企業買収に対するさまざまな防衛策も考え出されています。

最初にご紹介する防衛策は、「株主の安定化」です。

これは、関係性の高い企業等に自社の株をある程度保有してもらうことで、敵対的買収に必要な数の株を集めにくくしよう、というものです。このような株主のことを、安定株主と呼んでいます。

次にご紹介する防衛策は、「黄金株」です。「黄金株」とは拒否権を行使できる株式のことで、1株のみの発行が原則です。

この株を、経営陣から見て信頼できる株主に保有してもらうことで、敵対的買収の際に議決を拒否してもらうことができます。

3番目にご紹介する「ゴールデンパラシュート」と「ティンパラシュート」は、似た系統の防衛策です。これらは、重役や従業員の退職金を高額に設定することで、敵対的買収成功後の金銭的負担を過大にし、利益が見込みにくいからと敵対的買収自体を断念させようというものです。

重役の退職金に関するものを「ゴールデンパラシュート」、従業員の退職金に関するものを「ティンパラシュート」と呼んでいます。

最後にご紹介する「ポイズンビル」とは、敵対的買収の際に安く新株を購入できる権利をあらかじめ付与しておくことです。

これにより、実際に敵対的買収が行なわれた際に、株の数自体を増やすことができ、敵対的買収に必要な株の数を多くして、必要数の確保を困難にする狙いがあります。

他にも、パックマンディフェンス、ホワイトナイト、クラウンジュエルなどがありますが、ここでは割愛させていただきます。


おわりに

いやあ、企業買収なんて一般庶民にはなじみのない話かと思っていたら、けっこう、おもしろかったですね!

買収される=イメージダウンかと思ったら、株価は上がることが多いなんて、想定外ですよ。

投資をやってる人たちはリアリストが多いんですかね? 「俺が長年応援していたあの会社が買収されるなんて……(泣)」なんて人は、あんまり、いないんでしょうか。

おまけに企業買収の防衛策が変わった名前のオンパレードで、違う意味でビックリです。「黄金株」とか「パラシュート」とか……中でも「ポイズンビル」なんて、名前だけ聞くと、スマホのゲームの魔法か、アイテムみたいですよ。

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