里親制度の気になる条件。現状の問題点やメリット・デメリットについて考えます。


はじめに

里親制度をご存知ですか?日本には現在、経済面、DV、親の病気など様々な理由で本当の親と暮らせない⼦どもたちが45,000⼈いると⾔われています。

そんな18歳未満の子どもを引き取り、養護施設ではなく、実の親の代わりに、家族の一員として一時的に育てる制度のことを里親制度といいます。

どんな制度なの?養子縁組との違いは何?といった素朴な疑問を解決します。また、里親と言っても色々な種類があり、専門里親、親族⾥親、週末⾥親などと違いがあるので後ほど詳しく見ていきます。

そして、里親になるための条件や方法、現状や問題点、里親制度の良い点、悪い点をご紹介します。この記事を読んで理解を深めていきましょう。


里親になりたい!!そんな時に知っておくべき4つの条件!!

改元

まず養子縁組と里親の違いについて簡単にご紹介します。
養子縁組は、里子の苗字も変わり、戸籍の続柄欄に「養子」と記載され血縁関係はなくとも戸籍上で家族になります。

里親は一時的に預かり育てる制度で、里親として里子を預かっても、親権は実の親にあります。戸籍上の親子関係は発生しませんし、里子の苗字も変わりません。国からの手当や養育費が支給されます。

意欲さえあれば誰でもなれるかという訳ではなく、条件がいくつかあります。

里親の条件は成人であれば単身者(独身)も里親になれます。

①経済的に困窮していないこと

②養育里親研修を修了したこと

③子どもの養育に関し虐待などの問題がないこと

④児童ポルノ法の刑に処せられたことがないこと

以上の条件は必須ですが、配偶者がいる事が必須などの特別養子縁組よりは比較的条件が厳しくありません。

詳しくは、管轄の都道府県によってはルールが異なるのでお住いの役所のHPなどを確認してみてください。

では続いて、登録方法です。条件を満たすと、最寄りの児童相談所に申請します。書類審査が通ると、児童相談所の人が家庭訪問をしてきて里親としてふさわしいのか、里子が生活する環境として適切かを見極めます。

その後、その調査結果をもとに各都道府県に報告書が提出され、社会福祉審議会という所で最終ジャッジを行います。

その間に里親になりたい人は児童相談所で研修を受け全て受講したら修了証を渡されます。無事に社会福祉審議会からの認定がおりると登録完了です。


里親制度の現状や問題点!!世間の認知や理解が十分でないため里親の数が足りていません!!

里親制度の場合は、児童養護施設の代わりに家庭で子どもを育てるということから、国からの手当や養育費が月々支給されます。他にも交通費、学校へ通う為の準備資金など手当て、更に医療費の免除もあり、手厚い支援があります。

里親の種類についてご紹介です。

【専門里親】・・虐待を受けて心にダメージを負った子、非行などの問題を起こす子、知的障害がある子などを預かる

【親族里親】・・三親等以内の親族が受け入れる
養子縁組を望んでおり後々は養子に迎え入れることを前提として育てる「養子里親」

【週末里親】・・週末や夏休み・お正月などに、保護者がいない子どもを迎え入れる

上記のように手当がありますが、まだまだ里親制度には問題が山積みです。

問題1:里親の需要と供給のバランスはとれてなく、里親が足りていません。理由は、里親制度というものが十分に世間に理解されてなく、登録数も少ない、児童相談所として信頼できる里親が少なく限られる、里子の万一のトラブルに伴う責任が心配で、登録申請に至らないケース等が考えられます。

問題2:里親委託に対する実親の同意を得にくいことです。

問題3:発達障害、心の問題など抱える問題が複雑化して、里親への委託が困難なケースが増えている。以上の問題でで子供を里親にひきとってもらえないという現状があります。

問題4:養護施設などの管理で児童相談所が忙しく人手不足で、里親と里子のケアまで手が回らない場合もあります。”


里親制度ってどんなメリットがあるの??もちろんデメリットもありますよ!!

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里親制度のメリットは、今まで養護施設で大部屋の暮らしをしていた子が、里子に出され一つ屋根の下で家庭生活をすることにより心身ともに健全になるメリットがあります。

どれだけ職員が子どもたち一人ひとりに関わろうとしても限界がありますので、里親制度だと1家庭に1人など目が届きやすいのでより家庭的な生活ができます。

また子供がいなくて、自分の手で子供を育てたいと願う人と、様々な理由で実の親と生活できない子ども、双方の願いをかなえる里親制度はウィンウィンです。

家庭での暮らしを通じ、愛情をたっぷりうけることが子供にとって最大のメリットで健全な生活を目指しています。

また国からの手当てや養育費が支援されるので経済的にもサポートがあるという事が里親にとってのメリットではないでしょうか。

デメリットは、まず実の親ではないがゆえの子育ての悩みはつきないという点です。虐待を受けて心にダメージを負った子や知的障害の子どもなどを育てる場合や、実子と里子を同時に育てる場合に公平に接していても子供同士がいがみ合ったり、不公平さを感じたりデリケートな問題が生じます。

また、実親の親権との狭間で、里子と信頼関係を築く難しさもあります。

18歳まで子供を育て親の元に返す、橋渡しという大きな役目を担う里親には、里子との強い信頼関係を築きつつも、いつかは別れる時がやってくるという覚悟も求められます。


おわりに

日本ではまだ里親制度は認知度も低く、里親不足が深刻な社会問題です。実の親が里親制度を拒む場合もあり、なかなか普及が進みません。

里親制度は子どもが、感受性の高い成長時期に愛情を受けて家庭的な生活ができるという点ではとても良い制度だと思います。

個人の意見ですが、養護施設での集団生活よりも、家族を感じられる普通の家庭生活を送る方が健全だと思います。国からの手当て等手厚いサポートもあるのでもっと里親に登録する人が増えてほしいです。

しかし、子供が18歳になるまでの一時的な預かりなので別れる時が必ず来るという覚悟も必要で、血の繋がりが無いゆえの子育ての悩み、心と体に傷を負った扱いの難しい子どもの世話をする事情もあるなど問題は山積みです。

子どもの幸せと将来を一番に考えて制度が有効に働けばいいなと思います。里親制度に理解が深まり興味が出た方は登録をしてみてはいかがでしょうか。

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