知っておきたい藍の花の育て方!!藍染めの染料にも使われています!!


はじめに

藍

染料として利用されることで有名な藍ですが、見た目もとても美しく観賞用としても適しています。

ちなみに花言葉は『美しい装い』です。良い花言葉ですね。


観賞用としても楽しめます!藍の花とその育て方!!

まず藍を育てる畠は湿気の多い方が適しています。2月初めに肥料をほどこし、粗く耕して土を作って置きます。3月上旬に再耕して苗床を作り、種を蒔くのですが、種は去年採ったものでなければ発芽しないので注意しましょう。

種は密集しないように蒔き、隠れるぐらいに土をかけ、乾燥しないように藁や落ち葉を上からかぶせておきます。毎日夕方に充分水やりをします。

5月の10日頃、苗が20cmぐらいに育ったら植え替えを行います。定植する畠にも油粕や腐葉土など肥料をほどこし、土をほぐしておきます。

苗4~5本を1株とし、20~30cm間隔で定植します。この時苗の半分ぐらいまでを土に埋めます。また毎日夕方に充分水やりをしましょう。ともかく乾燥させないことが第一です。

成長してくると枝が伸び、その枝からまた伸びた次の枝は地面を這うようになるので、そこに土をかけておきます。そうするとその節々から新しい芽と根が生えだし、梅雨時には急激に繁茂します。

梅雨明けには60cmぐらいまで成長しているので、1番刈りをします。地上なるべく低い所の葉を刈りますが、時期が遅れると下の方の葉は枯れますので、注意しましょう。

一月ほど経つと今度は2番刈りが出来ます。

花はピンク色の可愛い小花が咲きますが、染物に使うのは葉の方です。

藍は野草よりは弱いですが、一般の野菜に比べると強いので、比較的育てやすい植物です。家庭のプランターででも十分に育ちます。


染料としても重宝されています!!

「藍」とは、植物の中に含まれているインディゴ(インジゴチン)と呼ばれる色素成分を基にした染料のことです。これを繊維に染め付けることで、藍色の染色が出来るのです。インディゴとは「インドから来たもの」と言うのが元々の意味で、その言葉の通り、インドで栽培されていた藍草から採れる天然藍(インド藍)のことを指します。

言葉の由来からもわかるように、藍染めは日本独特の物ではありません。インディゴと言う色素を含む植物を総称して、藍草と呼んでいるのですから、藍草が採取できれば藍染めはできるのです。昔から世界各地で様々な藍草を利用して、この青色染は行われてきました。

インディゴは水に溶けにくい不溶性なので、“藍建て”と言う工程を踏まないと染色は出来ません。微生物や灰汁(あく)などのアルカリ性剤の助けを借りて、水に溶けやすいロイコインディゴ(還元型インディゴ)にします。これで繊維が染まりやすくなるのです。

この状態にしたものに布を浸して染めて行きます。1度染めた布を水洗いして空気に当て酸化させると、水に溶けにくい不溶性のインディゴに戻り、青色が布に定着し発色も良くなります。

この作業を何度か繰り返すことであの美しい青色の染め布が出来上がるのです。この方法だと絹にも木綿にも染められるので、特に江戸時代庶民の着物で有った木綿を染めるのに重宝されました。


藍染めの歴史って知ってますか??定番の○○も藍染めなんですよ!!

改元

別名を「ジャパンブルー」と言うほど藍色は日本を代表する色として、親しまれています。

薄い水色から、中間の色、濃い青色まで様々に染め分けることが出来る藍染め。その色の名前も、「瓶覗(かめのぞき)」「水浅葱(みずあさぎ)」「浅(あさ)」「花色(はないろ)」「千種草色(ちぐさくさいろ)」「縹(はなだ)」「紺(こん)」などゆかしい名前が付いています。

江戸時代木綿の栽培が盛んになり、庶民の着物として普及ましたが、藍は木綿にも良く染まるので重宝されました。染め方も型染め、絞り、絣などさまざまに工夫が凝らされ、用途も着物だけではなく、のれん、風呂敷、布団表などにも使われました。

また藍染めが行われたのは日本だけではありません。西アジアでは、紀元前6000年ごろから藍が使われていたようで、紀元前3000年ごろのものとみられる染織品がアナトリア(トルコ)の遺跡から見つかっています。

エジプトでは、紀元前2400年頃のミイラを包む麻布に、藍染めの糸が織り込んであるのが発見されました。

ヨーロッパでも、紀元前700年ごろには藍染めが始まっていたと思われ、西暦1世紀頃の藍染めの織物が、ドイツとデンマークから発掘されました。

このように古代から親しまれてきた藍染めですが、1880年にドイツ人のバイヤーが、インディゴの科学的合成に成功しました。合成インディゴの製造によりすぐに天然藍が取って代わられた訳ではありませんが、しだいに天然藍の生産が減っているのも事実です。

特に世界的に定着した「ジーンズ」の広がりと共に、合成インディゴも広がって行きました。


おわりに

藍染めの方法は1種類ではなく、実は何種類かがあるのです。

1.藍の生葉をそのまま利用する「生葉染め」

発酵させる必要が無いので、家庭でも出来る染め方です。ただし新鮮な藍の葉が必要なので、自宅で栽培しなければなりません。

そして、木綿などの植物由来の繊維はほとんど染まりません。絹やウールなどの素材を用意しましょう。肝心なのは作業は手早くすることです。

2.1の応用で生葉を煮だして染める「煮だし染め」

葉を煮だして染料を取り出す染め方です。生葉ほど手早くなくても、大丈夫です。

3.スクモを発酵させて染める「藍建て」

専門の業者が行う染め方です。カラカラに乾燥させた藍の葉に水を打ち、発酵させてスクモを作りますが、この作業は100日ほどもかかります。「藍建て」をすると木綿にも良く染まる染料が手に入るのです。

春の種蒔きからスクモの完成する年末まで、本格的な藍染めは大変な手間と労力を必要とします。しかしあの美しい青色を手に入れるために、人々は昔から手間をいとわずこの作業を続けて来たのです。

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