大学校って何ですか?大学との違いや偏差値などについて説明します!!


はじめに

大学校という言葉はご存知でしょうか。

最も一般的な日本の教育課程は、小学校・中学校・高校・大学というものです。

他には養護学校や専門学校、短大などもよく知られていますが、大学校という言葉にはなじみの薄い方も多いかも知れません。

それもそのはず、大学校と名の付くものの範囲は非常に広く、高齢者向けの交通安全教室のようなものから、卒業後には気象庁等の職員として採用になるような研修・養成機関まで、さまざまです。そして、これら全てに大学校という名前が付けられているのです。

では、なぜ、このようなことになっているのでしょうか。大学校と名前がよく似ている大学との比較を通して、ご説明していきたいと思います。


大学校と大学ってどこが違うの??

大学校

日本の場合、大学に関しては法律上のさまざまな規定があり、それらの規定を満たしていない場合には大学と名乗ることはできません。

一方、大学校の場合には、法律上に特に規定がないため、規定を満たしているかどうかに関係なく、大学校と名乗ることができます。

つまり教育法上の定めがあるものが大学、ないものが大学校ということになります。

そのため、同じように○○大学校と名前が付いていても内容はバラバラであり、誰でも入れる大学校がある一方で防衛医科大学校のような超難関な大学校も存在しています。

ですから大学校の場合には、大学のように学位を取得できるところもある一方で、そういったこととは全く関係がないところもあるのです。

進学先として考える場合には、その大学校がどのようなところなのかを、あらかじめ、しっかり確認しておいた方がよいでしょう。


大学校への入学難易度について

次に、大学校の入学難易度について見ていきたいと思います。入学難易度ですから、当然、交通安全教室のようなものは除外して考えます。

進学先として受験産業などでも情報を取り扱っている主な大学校には、職業能力開発総合大学校、水産大学校、航空保安大学校、国立看護大学校、海上保安大学校、防衛大学校、気象大学校、防衛医科大学校の8つがあります。

このうち、航空保安大学校、海上保安大学校、防衛大学校、気象大学校、防衛医科大学校の5つは省庁による文教研修施設で、入学した時点で国家公務員となります。

入学難易度の目安となる偏差値は各受験産業によって異なっていますから、あくまでひとつの目安として考えていただきたいのですが、2018年度の入試を想定したベネッセの偏差値一覧では、以下のようになっています。

大学校偏差値

(ベネッセのマナビジョン「2018年度入試対応 大学校の偏差値一覧」2017年度3年生6月マーク(高3生・高卒生)より

これらの偏差値から見ますと、入学難易度は普通から若干、高めといったところが多いですが、中にはかなりの難易度のところもあります。

ちなみに、複数の学科がある大学校の場合、学科ごとに偏差値は異なります。

たとえば防衛医科大学校の場合、看護学科の技官コースが60、同自衛官コースが62なのに対し、医学科は79となっています(※2017年度進研模試3年生・高卒生7月記述のB判定値)。

また、入学時点で公務員となる大学校などでは、入試問題の傾向が一般的な大学入試とは、多少、違っているケースもあるようですので、注意が必要です。


大学校での教育内容や生活について

さて、では実際に大学校に入学した場合、教育内容や生活はどのようになっているのでしょうか。

既にご紹介しましたように、一口に大学校といっても実にさまざまなのですが、ここでは気象庁の機関である気象大学校を例にご紹介させていただきます。

そもそも気象大学校には、大学部と研修部の2つがあります。このうち研修部は、既に勤務している職員が専門的な知識や技術を習得するためのものです。入試に合格した場合には、研修部ではなく、4年制の大学部に入ることになります。

気象大学校の教養課程には、教養・基礎・専門の3つの系列があります。このうち教養系列では、人文科学、社会科学、英語、第二外国語を学びます。

基礎系列では、数学、物理学、情報科学、化学を学びます。

専門系列では、気象学、地震火山、地球環境科学を学び、卒業研究も行ないます(上記以外に、セミナーが開講されることもあります)。

各学習内容には必修のものと選択可能なものがありますが、気象力学や大気物理学、地震学や海洋物理学、さらには数値予報論など、気象庁の職員養成と関わりの深い内容が目白押しです。

一方、気になる大学校生活ですが、気象大学校の場合、基本的には全員、寮に入ることになっています(許可があれば、自宅等から通学することもできます)。

ちなみに寮の居室は、上級生と下級生のペアで入ることになっています。また、女子の居住区は独立しており、洗濯場所なども分けられています。

気象大学校の学生は自動的に気象庁の職員となりますので、国家公務員ということになります。毎月、14万円程度の給与がもらえるほか、期末勤勉手当(年2回)や諸手当もあります。

教科書代や食費は自己負担ですが、入学金、授業料、さらには寮費も無料となっているため、一般的な大学に入学する場合に比べますと、金銭的な負担ははるかに軽くなっています。

しかし学校生活や寮生活での規則は大変厳しく楽しい学生生活を送りたいという方には不向きな学校といえるでしょう。

気象大学校に限らず防衛大学校などの他の省庁の管轄の大学校も同様に厳しいようです。

各省庁の職員や将来の幹部を養成する機関ですので当然と言えば当然ですね。


おわりに

各省庁の職員養成機関から職業訓練校、そして交通安全教室にいたるまでと、こうしてみると大学校もピンからキリまであるようですね。

大学校ってほとんど省庁の管轄に置かれていると思っていたので、教育法上の定めがないためどんなところでも名乗ろうと思えば名乗れるという部分はとても意外でした。極端な話をすると教育機関である必要すらありませんからね。

しかしさすがに省庁の職員養成機関と位置づける防衛大学校や気象大学校などはレベルが高いようです。将来の幹部候補生を育てる機関ですので誰でも入れたら困りますよね。

私が昔住んでいた近所に保安大学校(海猿のロケ地になった所)があり、その時に親から教えられたので給料が出ることは知っていたのですが入学した時点で国家公務員という身分になることは知りませんでした。学生ですらなかったんですね。

偏差値は高いし給料はもらえるという部分だけ見れば最高の学校なのですが前述しましたように規則には大変厳しい(防衛大学校や保安大学校はきっと軍隊並)ため入学するにはそれなりの覚悟が必要になりそうですね。

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