害獣にはどんな種類が?駆除の方法も様々です。


知っておきたい害獣の種類はコレ!!

害獣2

害獣とは?と聞かれてどんな生物を思い起こされるでしょう?

ネズミ、サル、シカ、クマ、イノシシ、カラス、ぱっと思い浮かぶだけでもすぐに複数の名前が挙がって来ます。これらは農作物に大きな被害を与えますし、タヌキ、キツネ、イタチなどは家畜や養殖魚を狙います。

その他に、最近では外来生物による被害が急速に拡大しています。キョン、アライグマ、カミツキガメ、ヌートリア、ハクビシン、これらは第一に日本在来生物の生態系に悪影響を及ぼします。

海ではアザラシやオットセイが魚介類をねらい、トドはあの巨体で漁具、漁網を破壊します。キタキツネはエキノコックスを人間に感染させます。

魚類にまで範囲を広げれば、ブラックバスやブルーギル、ライギョ、ソウギョ、アリゲーターガーなどが、どこそこの川で見つかった、いや網にかかったとテレビのニュースを賑わしています。

最近ではヒアリやツマアカスズメバチなどの外来種が直接人体へ害を与えようとしています。

今挙げた生物たちの “害”と言っても、あくまで人間の側から見ての話ですし、中には人間自身の手で導入しておきながら持て余して自然界に放してしまい、増え過ぎた結果“害獣”になってしまった例もあるのですが。


害獣による被害がスゴイことになっている!!

これは大きく2つに分けられます。1つは感染症や咬傷など人体への直接の害、1つは水産物、農作物への被害です。

人体への直接の害から見て行きましょう。

ダニ、ノミ、寄生虫、これらを自身の身体につけて人間へ感染させる動物が居ます。ほとんどの野生動物は、これら厄介な生き物を身体に宿している訳ですが、なかでもイヌ、ネコ、ネズミなど人間の身近に暮らす生物、またハクビシン、イタチなど人間の住居(例えば天井裏)に、自身の巣を作ってしまうもの、これらは特に要注意です。

ダニ、ノミは病原菌を媒介し感染症を引き起こしますし、糞や死骸は、アトピーやぜんそくを引き起こすアレルゲンになります。

住居に住み着いた害獣の排便、排尿により家の中に異臭が立ち込めます。時には電気ケーブルを齧り、漏電や火災の原因ともなります。実はネズミが原因と思われる火災が、日本中では年間数十件も発生しているのです。

近年、山へ山菜取りに入った人がクマに襲われるニュースが、相次いで報じられています。

スズメバチの被害も侮れません。2016年のハチの攻撃による死亡者は19人ですが、2007年からの10年間では、185人にものぼるのです。

次に水産物、農作物への被害を見ていきます。

農林水産省の統計によると、2015年度の農作物への被害額は、総額176億円に達しています。シカだけで60億円、イノシシだけでも51億円の被害額です。

山里で人間が懸命に守っている田畑を、柵などものともせずに荒らしまわるサルやイノシシ。やっと収穫までこぎつけた作物を、一晩でやられてしまって肩を落とす農家の人々。

水産物の被害も見逃せません。

オットセイはマサバやホタルイカ、スルメイカを捕食し、アザラシは鮭の定置網を狙います。

トドは何でも食べる大食漢ですが、中でもタラの白子やタコを好みます。人間がタラ漁の網を引き揚げている所を狙って、網を食い破り白子だけを狙う知恵を持っています。


害獣にサヨナラ!!駆除の方法を考えます!!!

害獣

対象の害獣によっても具体的な対策は異なってきますが、まず人間側の心構えとして挙げておきたいことが有ります。

山里の田畑の場合、その集落の7割以上の人が一致して対策をたてることが重要なのです。少人数の人が頑張っても、集落の半数の人が諦めているような状態では、いくら対策を講じても穴だらけ。集落全体として害獣を寄せ付けないようにしなければ、効果は上がりません。

その為にも、無理なく長続きする方策を考えること。人手や費用の点で、過度の負担を求める方法は避けなければなりません。地味でも基本的な誰もが出来ることから始めます。

畑を柵で囲うのも大切ですが、人の住む集落は恐ろしいところ、いつ行っても餌にありつける場所ではない、見つかれば手ひどい目に会う、自分たちの縄張りではない、これらを気長にしっかり害獣に覚え込ませることです。

採る人も無い柿の実をいつまでも枝に残しておかない。収穫時に出る野菜屑を畑に放置しない。その時は悪さをしていなくても、獣の姿を見かければ、必ずおどして山へ追い返す。

お墓のお供え物をいつまでも置いておかない。集落のまわりの草を刈って、身を潜める場所の無いようにしておく。

即効性は余り期待できない方法ですが、普段からこれらのことをきちんとやっておくのが基本です。

そして増え過ぎた獣は罠による捕獲、あるいは銃殺して減らすこと。人間の手による適正な個体数の管理が必要です。

害獣駆除は、人間にとっても危険な罠や薬剤、猟銃を使用しますし、害獣と言えども勝手に殺しても良い訳では無いので、環境省や保健所への申請・許可が必要です。唯一自由に駆除できるのはネズミだけです。

罠での捕獲にも許可が必要で、檻を使う場合は狩猟免許が必要となります。これらは狩猟法で決められています。

猟銃の所持にも勿論許可が必要で“公安委員会の許可、認定を受けた場合”だけです。

いずれにしても一般人では危険も伴いますから、猟友会の協力を求めたり、専門の業者に依頼することになります。


おわりに

害獣の駆除ですが、狩猟者が始末した害獣は、その辺に放り出しておいて良い訳ではありません。

シカやイノシシなど解体して食用にするには、それなりのルートに乗せなければなりませんし、食用にならない場合は害獣処分専用の焼却処場に持ち込まなければなりません。この場合は1頭につきいくらと言うように報奨金が支払われます。

かつての山村のように、シカやイノシシが食用にされていた時代には、狩りや倒した獲物のさばき方の技術も受け継がれていました。

しかし現在では狩猟をする人そのものが減ってきています。

加えてニホンオオカミの絶滅、山里の高齢化人口の減少など、害獣が増え続ける要因は多くなっています。

ジビエとして流通させるにも、安定供給が確保出来ない、さばける技術者の不足などなかなか採算が取りにくい面があります。

少なくとも人的被害だけは発生しないようにしたいものですが

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