法事(回忌)はいつまで?服装やお布施は??そもそもやる意味って何!?


はじめに

回忌

仏教、キリスト教、イスラム教は世界三大宗教と言われています。

仏教は、インドの釈迦族の王子として生まれた「お釈迦様」によって広められた教えです。文化庁の調査によると、日本には約8700万人の仏教徒がいるそうです。

今生きている私たちは、お釈迦様の教えをお坊さんやお寺に関わる人から教えていただくことができます。

これを「法要」と言いますが、この言葉は近年では専ら、故人の冥福を祈って行われる「追善(ついぜん)法要」と同じ意味で用いられています。

追善法要では、たいていは故人が亡くなった月の命日(祥月命日)にお坊さんを呼んでお経を唱えてもらいます。その後は、参列者と共に会食を行います。

この一連の行事は、法事と呼ばれています。しかし、法事に出席したことはあるけれど、なぜ法事を行わなければいけないのか、いつまで行わなければいけないのか、知らない人も多いのではないでしょうか?

今回は、法事についてお話ししたいと思います。


法事(回忌)をする意味について考えてみましょう!

法事で久しぶりに親戚に会って昔話に花が咲く、という経験をした人も多いのではないでしょうか?

法事では、参列者との会話の中で、故人の人柄や故人との思い出を振り返り、故人に感謝したり、現世で生きる私たちの絆を再認識したりします。しかし、最も大切な目的は、故人の冥福を祈ることです。冥福とは、死者が行く冥界での幸福のことをいいます。

死者は、亡くなったら全員が極楽浄土へ行けるわけではありません。どこへどうやって行くかは、生前の行いをもとに定期的に審判されて決められます。

例えば、故人は死後7日目に三途の川のほとりに到着して川を渡るのですが、川のどこを渡るかも審判を受けて決められます。川には流れの急なところと緩やかなところがあるので、できれば流れの緩やかなところを渡らせてあげたいですよね。

また、この審判では、故人が輪廻転生する世界も決められます。仏教では、輪廻転生する世界には、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の6種類があるとされています。

審判の結果、生前良い行いをした者は天道や人間道といった善道へ、悪い行いをした者は地獄道といった悪道へ送られます。

法事を行う日は、このような審判が行われる日なのです。生前の行いで行き先が変わるのであれば、自分たちが祈っても仕方がないと思う人もいるかもしれません。

確かにそうかもしれませんが、今の私たちがあるのは故人のおかげと思って、故人にかわって生前の罪を悔い改め、仏様を供養し、故人が少しでも冥界で幸せに暮らせられるようにとお祈りしてあげましょう。


7回忌?13回忌?法事はいつまで行えばいいの??

法事には、日単位で行う忌日法要と、年単位で行う年忌法要があります。

忌日法要には、亡くなった日から7日後の初七日から七七日(49日目)までと、百ヶ日(100日目)の法要があります。

また年忌法要には、亡くなった1年後の一回忌、2年後の三回忌と続き、その後、七、十三、十七、二十三、二十五、二十七、三十三、三十七、四十三、四十七、五十回忌などがあります。三回忌以降は数え年で考えます。

年忌法要で三や七のつく年の法要が多いのは、仏教が中国から伝来した際に、儒教の教えが取り入れられたためと考えられています。

これら全ての法要を行わなければいけないのかというと、そういうわけではないようです。現に、忌日法要では初七日や四十九日の法要は行われていますが、他の法要はあまり見かけません。

年忌法要についても、十三回忌以降の法要の実施については地域や家庭によって差があるようです。では、いつまで行わなければいけないのか、先ほどお話しした審判の日に基づいて考えてみましょう。

故人の行き先を決める審判は、初七日から七七日までの7日毎と百ヶ日、一回忌、三回忌の計10回、10人の王によって行われますが、七七日の審判でひとまず行き先が決まります。

その後、残りの3回の審判で再審が行われ、最終的な行き先が決まります。故人の冥福が決まる大事な審判なので、これらの法要は行なってあげたいですね。

ただ忌日法要となると7日毎に法要を行うことは難しいですね。一般的には、初七日と七七日、百ヶ日、一回忌、三回忌の法要を行うことが多いようです。

また、上記の10回の審判の日に加え、七、十三、三十三回忌に、仏様が王様に姿を変え冥界に来ていると言われています。この考えはもともと仏教にあったものではなく、日本で生まれた考え方のようです。

この13人の仏様は、故人を浄土へ導いてくださる存在です。故人を極楽浄土へ導いてもらうためにも、七、十三、三十三回忌法要は行なった方がいいかもしれません。


服装やお布施など。法事には色々準備が必要ですよ!!

法事を行うためには、様々な事前準備が必要です。

まず、僧侶と打ち合わせを行い、法事の日程や僧侶の人数、お布施の額を決定します。法事でいうお布施は、読経をあげて供養してもらったことに対する謝礼のことです。

お布施は感謝の気持ちなので、金額が決まっていません。気持ちというのが困ったところです。少なかったら感謝が足りないと思われるのも嫌ですよね。

相場では3〜5万円程度のようですが、お坊さんにお布施料を訪ねても失礼にはあたりませんので、気になる方は直接尋ねてみてもいいかもしれません。

僧侶の手配が済んだら、次は会場の手配です。場所があればお寺の本堂ではなく、自宅で行うこともできます。

ただし、その時はお坊さんにお布施とは別にお車代を渡さなければいけません。また、同時に招待したい人への案内状の発送や、料理、仏前にお供えする花や果物などの手配も必要です。年忌法要の際は、参列者にお渡しする引き出物も用意しなければいけません。

無事に準備も終わり、いよいよ法事当日となりました。

身内は基本的に喪服か黒の礼服を着ましょう。招待された側の場合も黒の礼服が無難です。一番難しいのが大学生くらいの若者の服装です。

高校生までは制服があるし、もう少し年齢が上がれば喪服や礼服を持っている場合が多いでしょう。ちょうど大学生の頃って、フォーマルな服というものを持っていないですよね。

リクルートスーツは一見、礼服と変わらないように見えますが、並んでみると色の違いがはっきりわかります。喪服も礼服も必ずどこかで利用することがあるので、早めに1着は準備しておきましょう。


おわりに

人の死というものは予測することができないことが多く、いつ自分が主となって故人を弔う日が来るかわかりません。

悲しむ時間も欲しいのに、やることが次々に出てきてどうしていいのかわからなくなってしまうかもしれません。また、自分が亡くなった後に残された遺族たちが大変な思いをすることも避けたいですよね。

そのようにならないためにも、自分や相手が元気な時から、死後、どのようにしたいか・して欲しいか、葬儀や法事に誰を呼んで欲しいか、お墓はどうするのかなど決めておく必要があります。

相手がまだ生きているのに、死んだ後の話をするなんて失礼じゃないかと思うかもしれませんが、旅立つ人、残された人双方にとって大切なことなのです。

特に、生涯独身を貫く人や、単身高齢者が増加している昨今、自分のことを自分で決めておくことの必要性は確実に大きくなっています。

最近では、テレビや書籍で「終活」を取り上げることが多くなってきました。これを機会に興味を持ってもらえれば嬉しいと思います。

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