世界一の海溝の深さって何メートル?どうやって出来たの?地震との関係は??


はじめに

海溝

地表の70%を占める海には想像を絶する深い場所があり、そこには光すら届きません。

地球上に残された最後の秘境とも言われる深海、その深海のさらに深淵部の海溝、海淵。なぜか心惹かれますね。

今回は世界中に散らばる主要な海溝の深さなどについて書いていきたいと思います。


そもそも海溝って何?どうやって出来たの??

皆さんは海底と言うと、何となく平らな場所と思われるかもしれませんが、実はいたってデコボコとしたおうとつの在る所なのです。

巨大な海底山脈も有れば、ポツリポツリと地上の山のように聳えている海山群もあります。地上の盆地をそのまま海底に移したような「海盆」もあれば、まさに地球の裂け目をのぞき込むような「海淵」もあります。

その中の1つで、海底が1段低い細長い溝状になっている場所があり、この溝状の部分を「海溝」と呼んでいるのです。

世界中の海のあちこちに口を開いている海溝ですが、1番深いものは深度1万mを越え、地上の最高峰のエベレストがすっぽり収まって、まだ余裕がある深さです。

ではなぜ海溝などと言う1段深い場所が出来たのか?

近頃の相次ぐ地震のせいで、「プレート」と言う言葉はご存知のことと思います。このプレートには2種類あって、「大陸プレート」と「海洋プレート」。

「海洋プレート」は「大陸プレート」よりも頑丈に出来ていて、密度も高いため(つまり重い)、両方がぶつかると、海洋プレートは大陸プレートの下に潜り込んでいきます。

その地点では、両方のプレートが地球の内部に向かって引っ張られる形になるので、深い窪みが出来ます。この溝状の窪みのことを海溝と呼ぶわけです。


意外と深い!日本近辺にある海溝とその深さ!!

日本近辺にある海溝は、北から順に千島・カムチャツカ海溝、日本海溝、伊豆・小笠原海溝、琉球(南西諸島)海溝の4つです。

千島・カムチャツカ海溝

太平洋北西部。千島・カムチャツカ両列島の南東に位置し、カムチャツカ半島南部より千島列島南岸に沿って、北海道南東部にまで伸びる海溝、深度9,550m。北の端はベーリング島南西沖付近に至り、ここで東へと連なるアリューシャン海溝と接しています。

日本海溝

東日本沖合の太平洋。海岸線にほぼ並行して位置する、東北地方の沖合いにある海溝、深度8,020m。北の端は北海道の襟裳岬付近で千島海溝へと連なり、南の端は房総半島沖合で、伊豆・小笠原海溝に接しています。

伊豆・小笠原海溝

太平洋。伊豆・小笠原両諸島の東に位置し、房総半島沖から南東方向に連なる海溝、深度9,780m。小笠原諸島母島の南東にはやや浅い部分(母島海山)があり、ここがマリアナ海溝との分岐点とされています。

琉球(南西諸島)海溝

太平洋(フィリピン海)。南西諸島の東方に位置しているフィリピン海プレートの、西の縁にある海溝、深度7,460m。奄美大島および宮古島東方には海底が高くなった場所が在り、そこで3つの部分に分けられています。


世界一はやっぱりあの海溝!世界の海溝とその深さ!!

世界の主な海溝とその位置、深さを、深い順に列挙してみます。日本近辺の物については前項「日本近辺にある海溝とその深さ」で述べましたので、ここでは省きます。

マリアナ海溝

太平洋。マリアナ諸島の東側、深度10,924m。ここが世界最深の海溝です 。
マリアナ海溝のなかでも最も深い部分を、チャレンジャー海淵(かいえん)と呼び、地球の海の最深部です。

トンガ海溝

南太平洋。トンガ諸島の東側、深度10,882m。その南端はケルマデック海溝に連なっています。

フィリピン海溝

太平洋。フィリピン諸島のルソン島南東に始まり、ミンダナオ島の東を経て、インドネシアのハルマヘラ島の北東沖にまで達する海溝、深度10,057m。ミンダナオ海溝あるいはエムデン海溝と呼ばれることも有ります。

ケルマデック海溝

南太平洋。ケルマデック諸島の東側。トンガ諸島の南に始まり、ケルマデック諸島の東を経て、ニュージーランド北島の北東にまで至る海溝、深度10,047m。北端はトンガ海溝に連なります。

ヤップ海溝

西太平洋。ヤップ島およびヌグール環礁の東側、深度8,650m。西カロリン海溝との呼び名もあります。

プエルトリコ海溝

大西洋。西インド諸島、プエルトリコのすぐ北側、深度8,605m。大西洋で最も深い場所です。

サウスサンドウィッチ海溝

大西洋。サウスサンドウィッチ諸島の東側を、南北に走る海溝、深度8,428m。大西洋には先程上げたプエルトリコ海溝と、このサウスサンドウィッチ海溝の2つの海溝しか存在しません。

ペルー・チリ海溝

東太平洋。南アメリカ大陸のすぐ西、ペルーとチリの沖合い約160kmにある、深度8,170m。アタカマ海溝とも呼ばれ、しばしばチリ地震を引き起こし、日本にも津波の影響を及ぼします。

アリューシャン海溝

太平洋。アリューシャン列島のすぐ南、千島海溝の北の端から、アラスカ湾にかけて伸びる海溝、深度7,679m。

ジャワ(インドネシア/スンダ)海溝

インド洋。ジャワ島の南、スンダ列島の西側から南側へ至る海溝、深度7,125m。

中央アメリカ海溝

東太平洋。メキシコ西岸からコスタリカにかけての、南米大陸の南西沖にある海溝、深度6,669m。

こうして列挙してみると深い海溝って結構あるもんですね。一番有名なマリアナ海溝がダントツで深いものだと思っていたのでちょっと意外でした。


おわりに

深度6,000mを超え、海溝の底まで達する深海部を、超深海帯(ヘイダルゾーン)と呼びます。この名前はギリシャ神話の冥界の王ハデスにちなんだものです。

このような深度では、たとえ酸素ボンベを背負っていたとしても、生身の人間はとても耐えられません。では魚ならどうでしょうか?実は魚類は深度8,400mぐらいまでは生息できるのです。ところがなぜか8,400mを超えると、魚の姿は見られなくなります。

水圧が魚の身体に与える様々な影響に、耐えられなくなるからという説もありますが、はっきりしたことはまだ分かっていません。

魚は生息できませんが、甲殻類などは生きていけます。これらの超深海のような極端な環境でも生きられる生物を極限環境微生物と呼びます。

人間も生身では耐えられなくても、潜水艇に乗れば深海の底まで下りて行けます。

現在はまだ構想段階ですが、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)が計画している潜水艇“しんかい12000”なら、文字通り深度12,000mまで下りて行けます。この計画が実現した時には、どんな映像が見られることでしょう。期待して待ちたいものです。

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