マグロは種類で値段がまったく違う!?食べる前に生態なども勉強してみませんか?


はじめに

マグロは、スズキ目サバ科に属する大型の回遊魚で、世界中の熱帯や温帯の暖かな海に広く分布しています。

体長は小型のもので60cm、種類によっては2~3m、最大の物になると4.5mにもなるマグロは、世界の海で見られる魚の中でも特に大型になる肉食魚です。


マグロは結構長生きします!!寿命や生態について見ていきますよ!!

マグロ1

マグロの体は泳ぐのに適した流線型で、短時間なら時速100kmの速さで泳ぐことが出来ます。種類により分布海域や生息深度は異なりますが、際立った特徴として共通しているのは、「泳ぎを止めると窒息して死んでしまう」と言うことです。

これはマグロが遊泳中に口と鰓蓋を開けていて、ここを通り抜ける海水中の酸素を摂取して、呼吸しているからなのです。

マグロは、眠っている時も泳いでいるのです。泳ぎながら眠っていると言った方が正確かもしれません。

なのでマグロは生まれたその日から死ぬ間際まで、一度も止まることなく泳ぎ続けなければなりません。

この情報は最近一般にもよく知られるようになって、「あの人何かやっていないとダメになっちゃうのよね。マグロみたいな人」などと引き合いにも出されるようになりました。

日本人が大好きなクロマグロを始めとして、マグロにも当然種類は有ります。

普段スーパーや魚屋さんなどで眼にするのは、クロマグロ、ミナミマグロ、キハダマグロ、メバチマグロ、ビンナガマグロ、このあたりで、それぞれの寿命は以下の通りです。

・大西洋クロマグロ:20~30年以上

・太平洋クロマグロ:20年以上

・ミナミマグロ:20年以上

・キハダマグロ:7~10年以上

・メバチマグロ:10~15年

・ビンナガマグロ:10~16年以上


値段は漁獲量や消費量によって左右されます。

さて、日本人大好き、寿司ネタの王様と言われるクロマグロですが、その漁獲量は年々減少しています。原因はやはり乱獲によるものが大きいのです。

「日本人は世界中のクロマグロを食い尽くすつもりか」などとも言われたましたね。

世界のカツオ・マグロ類総漁獲量は、この30年間に約2.5倍に達していますが、この半分強はカツオ類の漁獲量なのです。

そしてマグロの中ではキハダやメバチの占める割合が多く、クロマグロはマグロ類全漁獲量の3%、わずか6万トン弱に過ぎません。

その6万トン弱の漁獲量の70%以上が、日本人によって消費されているのです。

築地市場のマグロの仲買店の店先には、ニューヨーク沖、スペイン沖、モロッコ沖、シシリー産、マルタ産など、日本が世界中から買い集めたマグロが、ずらりと横たわっています。

しかし最近少々様子が変わってきました。世界的な和食志向、寿司ブームとも相まって、これまで缶詰のマグロにしか興味を示さなかった欧米人や中国人が、魚に目を向け始めたのです。

その中には当然マグロも含まれます。

世界がマグロに目を付けた! 漁獲量が多ければ、当然資源そのものは減って行きます。

東京都区部のマグロの小売の値段は年によって上下動は有るものの、上昇傾向に変わりは有りません。


マグロは養殖が難しい。でも近畿大学はやってのけました!!

マグロ2

一般的に食されているマグロの種類は先程述べましたが、その中で養殖の対象となっているのは、高級マグロとして知られるクロマグロとミナミマグロなどです。

これまでのマグロの養殖法は、「蓄養」と言う方法が取られて来ました。これは自然界で生まれた稚魚や若魚を獲らえてきて、沿岸のいけすで親魚に成長するまで育て、出荷する方式です。

しかし「蓄養」法では人間が関わるのは、稚魚や若魚にまで成長したあとの話です。これでは資源減少に歯止めがかかるわけではありませんでした。

天然資源を守るためには、親魚から採卵した卵を孵化させて親魚まで育て上げ、その親魚から次世代の稚魚の元になる卵を採卵する。このサイクルを完成させねばならなかったのです。

この技術を完成させたのが、1970年から研究を続けていた近畿大学水産研究所です。

大型の、しかも泳ぎ続けていなければ死んでしまう魚の養殖、ちょっと考えただけでも「広い生け簀が必要だろうなぁ」と思いますが、解決しなければならない問題点は他にもたくさんありました。

最初は、捕らえてきた天然マグロに産卵させることから始めましたが、このマグロがなかなか卵を産んでくれない。やっと生まれたと思えば、孵化後10日迄に8割方が死んでしまう。

そこを生き延びたと思えば、今度は共食いを始める。あげくに猛スピードで泳ぐようになれば、水槽にぶつかって死んでしまう。

これらの幾つもの難問を乗り越えて、生簀で生まれ親魚にまで育ったクロマグロの産卵に、ついに成功する日が来ました。

1970年からクロマグロの完全養殖に取り組んでいた、近畿大学水産研究所が2002年6月に人間の手によるマグロのライフサイクルの一巡を成し遂げたのです。


まとめ

日本では、1年365日毎日が何かの記念日になっていますが、10月10日は何の日?と言われれば「目の愛護デー」と答える人がほとんどでしょうね。人によっては、ご自分の趣味に合わせて「totoの日」と答える人もあるでしょうが・・・

ところがこの10月10日は、「マグロの日」でもあるのです。

これは日本最古の和歌集「万葉集」に採られている、山部赤人が詠んだ歌に由来します。

神亀3年(西暦 726年)、聖武天皇のお供をして印南野(現在の兵庫県明石市)を旅していた赤人は、マグロ漁で賑わっているこの地の様子を、目出度きものとして歌に詠みました。

それが10月10日の事として現在まで伝わっていたのですが、1986年に日本かつお・まぐろ漁業協同組合がこの故事にちなんで「マグロの日」と制定したのです。

これがその時詠まれた歌です。

印南野(いなみの)の 邑美(おふみ)の原の 荒袴(あらたえ)の
藤井の浦に鮪釣ると 海人舟騒ぎ 塩焼くと 人ぞ さはにある

意味は下記の通りです。

印南野の邑美の原のそば近く、藤井の浦ではマグロを釣らんと大勢の海人の船が集い、浜でも塩焼く人で賑わっている。

目出度きことかなと言うわけです。

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